人間にとって人生は一度きり。
一度の人生を楽しく送るのは素晴らしい。
もし、楽しい上に、充実して生きることができ
るなら、なお素晴らしい。
もし、楽しく、充実し、さらに、永遠に生きること
ができたら、この上なく素晴らしい。
では、永遠に生きるとはなんだろう。
ものづくりが好きな人々は、作っている瞬間は無我夢中
である。人に言えない苦労も多い。その一方で、自分が作った
作品(実物も含めて)が自分より長く、否、永遠に生き残ることを
希望する。
自分の子孫だけでなく、後世のすべての人々の幸せの
ために、自分が作ったものが少しでも役立つならなんと
素晴らしいことだろう。
永遠に生きるとは、自己の制作した作品が永遠に残ることを
通して、自分自身も永遠に生き続けることを意味している。
ものづくりをこよなく愛する人々は、潜在的に人生の永遠性を
求めているのではないだろうか。